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甲州街道・4 石和宿~鶴瀬宿 「後編・満開!満開!」

前回の続きです。甲斐大和駅で走り終えた僕は、そのまま鈍行に飛び乗り、「勝沼ぶどう郷駅」まで戻りました。今が盛りの桜見物です (さっき走ってる途中で寄らなかったのは、旧街道と駅が少々離れているからです)。

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甚六桜



駅周辺に、なんと600本!

大勢の花見客で、かなりのにぎわいでした。





またここは、「電車と桜」 のビューポイントとしても有名。 たくさんの「撮り鉄」さんたちも、ベストショットを狙って虎視眈々、カメラを構えていました。

f0211837_1904970.jpgシロートの僕も、マネしてチャレンジ。 でもなかなか難しいですね。
これは、シャッターがちょっと早過ぎ。
場所もイマイチかな。 金網と電柱がジャマ。 肉眼では気にならなかったのですが。

なお右側下、桜が植えてある所が旧のプラットホーム。 前回、「トンネル」のところで書きましたが、このあたりは急斜面による地盤の沈下で、線路が敷き直されたのです。


f0211837_1914684.jpg現在のホームでは、北端に撮り鉄さんたちが終結。 南端には誰もいなかったので、僕はそこから撮ったのですが・・タイミングはバッチリだったけど、かんじんの桜が少ない003.gif007.gif
誰もいない理由が、よーく分かりました。



ともあれ満開の桜を愛でることができ、十分満足。 石和駅前に停めたクルマに戻り、さああとは温泉に入って帰るだけ・・・と言いつつも、未練がましい僕は道路脇の桃畑で、五分咲きの花をパチリパチリ。
するとこの畑の主らしき人が、ずんずんずん、僕に向ってくるではありませんか!(その距離、約30m)。
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勝手に撮るな!なんて怒鳴られるのか、と思いきや
「桃の写真を撮るなら、ここより良い場所があるよ。 この辺じゃ一番早く咲くとこ。 今ほぼ満開だから」
地面に指で地図を描きながら、アナ場を教えてくれたのです!

昨年めでたく定年退職され、現在は趣味と実益で、家業の桃畑の世話をしているとのこと。 一瞬でも悪人と疑ったこと、ひれ伏してお詫び申し上げます!040.gif

教えてもらったアナ場から撮った写真がこれです。
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甲府の街並みをバックに、色鮮やかなピンクが、視界の端から端までいっぱいに広がっています。大感激!
ガイドブックにも観光協会のマップにも紹介されていない、まったくのノーマーク。 実際、僕以外だれもいませんでした。

思いがけず満開の桃も見られ、もう思い残すことはありません。今度こそ温泉に入って帰るだけ。
魅力的な温泉がめじろ押しの中で、向ったのはS君オススメの、「桃の里温泉」
ところがナビを持たない僕は、道に迷ってしまったのです。 
f0211837_19445948.jpg聞けるようなお店もないし・・困っていると一人の若者の姿。 
道を尋ねると、「だいぶ来すぎましたねえ。 ここを戻って、それから・・・。説明しにくいなあ・・・。いいです、案内します。着いてきてください」
ガレージからわざわざバイクを引っ張り出し、先導をしてくれたのです!!!!

                *

「桃の里温泉」 は豪華ではないけれど、桃畑を眼下に望める露天も付いて、たいへん心地良い温泉でした。
でも、このホッコリした気持ちはお湯の温かさだけではないようです。
訪れた場所の印象は、風景も食べ物も大きいけれど、やはり出会った「人」でしょう。
今回走らせてもらったこの場所は僕にとって、よろこび満開、まさしく桃源郷 でありました。 深く、感謝。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おまけ?・・・・・・・・・・・・・・・・

時間がありましたら、ぜひご覧ください。

旧田中銀行・2枚  甚六桜・1枚   桃畑・2枚

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・・・・ありがとうございました 040.gif・・・・・
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by toukai53 | 2015-04-26 15:29 | 甲州街道

甲州街道・3 石和宿~鶴瀬宿 「前編・のんびり行こう」

4月4日。 今にも降り出しそうな空模様。 当初のプランでは、石和宿から甲州街道最大の難所・笹子峠越えまででしたが、無理しても仕方ありません。
駅が近い鶴瀬宿までに予定変更です。
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珍しく、クルマでの移動。 御坂トンネルを抜け、坂をしばらく下った所で異様なものが・・・

リニアの実験線です。
のどかな田舎風景にまったくそぐわない異様な姿・・・。


さて、このあたりは言わずと知れた、別名・桃源郷
ベストなら、残雪の南アルプスを背景に、鮮やかなピンクの桃畑が視野いっぱいに広がるはずですが・・・残念ながらイマイチ。 開花情報サイトでも、五分咲き程度でした。


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ま、仕方ない。桃がダメでも桜があるさ、と切り替えて、石和駅前の〇〇〇に駐車。


遠妙寺の満開の桜に見送られて、スタートです。



笛吹川ぞいの緩やかな上りを順調に進み、栗原宿を越えたあたり。

f0211837_19261517.jpg最近の僕の旅には欠かせない存在になった旅行の達人・S君推薦のワイナリー、白百合醸造
このあたりは甲州ワインの名産地。大小様々なワイナリーが点在しているんですね。

嬉しいことに、こちらはワインの試飲が無料!
運転手用には、ジュースも用意されていました。僕は走りの真っ最中。当然、ジュースにしましたが、これがウマイ! 無添加で、なんでこんなに甘いの? そうなるとワインも試したくなるのが人情(?)。 これまた、ベリー・トレビアン!(英製仏語?)



f0211837_194348100.jpg上り坂と、山おろしの向い風と、胃の中のアルコールをけっこうキツく感じながら、
勝沼宿
考えてみると、ちゃんと勝沼に来るのは初めてだなあ。

国の登録有形文化財・旧田中銀行
明治後期から大正のロマンを今に伝える、洒落た洋風建築です。
嬉しいことに、こちらも無料!

f0211837_19455689.jpgガイドのKさん。 
御年91才!
元小学校の校長先生。 お茶を3杯も御馳走になったうえ、貴重なお話をたくさんに聞かせていただきました。この建物の由緒から街の歴史、さらに若い頃の話から茶の間の話題まで、マンツーマンで、なんと1時間!

4世代8人のにぎやかな生活。
「孫の嫁が良い子でねえ。良くしてくれます。昨日の晩は、『このビーフシチューは美味しいねえ』って誉めたら、『これはハヤシライスです!』って叱られちゃったけど(大笑)」
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健康の秘訣をお聞きしました。
「そうだなあ、ここで若い人(!)と話すこと。あとは食後の1粒のチョコレートかなあ(小笑)」
「三嶋大社のお祭り、見たことあるよ。 静岡とは縁が深いんだ。 新婚旅行は熱海だったし(中笑)」

本当にありがとうございました。
いつまでもお元気でいてください。
秋にまた来ます!


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国宝・大善寺薬師堂。

ワイン発祥の地 (別説あり) で、「ぶどう寺」と呼ばれてるんだって。


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           すぐ近くに新撰組・近藤勇の像。
           ここ、柏尾の戦いから、敗走の旅になるのですね・・・。





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街道(R20)から見上げた位置に、中央線が並行する地点。 その真ん中に、旧のトンネルがありました。
なんで廃止になったのかな・・案内板などはなく、首を傾げつつ坂を下りてくると・・・

「桜、きれいでしょ!」
ご近所のオバサンが笑顔で声をかけてきました。

f0211837_20311030.jpgそうですね、桃は早いようですが。なんて花の話題のあと、トンネルについて聞いてみました。
「ほらここ急斜面でしょ。毎年少しずつ線路が下がってたんだって。で、危ないから、その上というか奥に新しい線路を作ったってワケ」
納得。
「今日、甲府で信玄公祭りがあるのよ。 ウチの孫が巫女の舞に出るの! もう楽しみで楽しみで。 天気がもってくれるといいんだけど」
大丈夫大丈夫! 青空が見えてますよ!

オバサンが教えてくれたソルダムの木をバックにパチリ。



そう、空は晴れてきたのです! いまさら遅いけど、これなら当初の予定通り、峠越えが出来たかも・・。
いやいや。 
今日はこれで正解。 この日程だったからこそ、こんなにゆっくり土地の方と会話を楽しめたのです。
旅は一期一会。 峠の方は逃げていきません。
今朝見たリニアを思い浮かべながら、定番フレーズ。「狭いニッポン。そんなに急いでどこへ行く」

鶴瀬宿
甲斐大和駅から鈍行に乗り込み、再び桜満開の勝沼へ。 走りは終えましたが、旅はまだまだ続くのです。

本日の走行距離/約15km

・・・・・・後編に続く・・・・・・・・
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by toukai53 | 2015-04-26 15:19 | 甲州街道