カテゴリ:街道よもやま話( 9 )

大絶賛! 「有松・山車まつり」

f0211837_18333539.jpg有松 は東海道五十三次の39番「池鯉鮒」、40番「鳴海」
「間の宿」。いまいちメジャーではありませんが、去年僕が「ひとり駅伝」と称し、日本橋から京都まで走ったなかで、とくに印象に残っているところです。

あの日は、地元・三島のラジオの電話レポート。初めて訪れたここがたいへん気に入り、時間的には芳しくなかったんですが、調整して生放送に臨んだのでした。

その17・ 岡崎~知立~鳴海~宮 「三河から尾張へ」

有松の魅力は、当たり前のように残された古い家並みに加え、雅で豪華な3台の山車。「山車会館」に常時1台が展示されていますが、3台が一堂に揃うのは年にたった一日、10月の第一日曜・「秋の大祭」の時だけです。
去年、山車会館で見せていただいたビデオに感激し、なんとしてもこの目で見たい、と心待ちにしていたのです。

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名鉄・有松駅に降り立ったのは11時半。山車は旧街道を練っている時でした。

有松の山車は、すべて カラクり。うち2台は、字を書くカラクリです。

まずやって来たのは、「布袋車」
古い家並みと青空が背景。
胸が高鳴ります。

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    いったん止まった山車の最上段、
    人形が台座とともに立ち上がります。
 
    下から墨ツボが伸びてきました。

    手に持った筆を、その墨ツボに浸し、
    そして・・・・




    墨痕あざやかな「東」の文字!

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写真では左に隠れている人形が、カラカラと舞台を廻し、
最前の人形は激しく采配(?)を振り、全身で歓びを表します。

ユーモラス、見方によっては不気味。巧妙・絶妙な技に、ただただ唖然。

この日、写真の布袋車は「東」「寿」「宝」、もう1台の「唐子車」は「絞」「夢」を、見事あっぱれに書き上げました。


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もう一つの見どころは、方向転換です。


若い男衆が、年長者の指揮のもと気合一発!
山車を転換させるとヤンヤヤンヤの大歓声!



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若衆が腰に下げているのは縁起物の手ぬぐいです。



そして12時15分、有松3台の山車が揃いぶみ。
「布袋車」「唐子車」「神功皇后車」。 
年にたった一日、豪華絢爛な眺めです。

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有松には、ぜひお会いしたい方がおりました。山車会館のガイド・加藤さん。
ほぼ1年前、何気なく入館した時の名解説。街への深い愛情が伝わる語り口に、ほとほと感心したのでした。

f0211837_20203283.jpg「あらー、ほんとに来てくれたんだ! ええ覚えてますよー」
たった一度伺っただけの観光客としては、嬉しさ満開!
「時間あるんでしょ?」
山車のよく見える喫茶店に誘っていただき、アイスコーヒーをごちそうになりました。

僕が三島の観光PR大使になったと言ったら、ことのほか喜んでくれ、
「あ、そうだ!」
わざわざ山車会館の館長さんや、街づくりの代表の方と引き合わせてくれました。f0211837_20193272.jpg



祭りは、昼と夜の2部制。夜は山車を提灯で飾り、また別の趣きだそうです。
ちょっと無理すればそちらも見学できたんですが・・・やめました。夜の方は来年にとっておくことにしました。それが、また来る理由になるし。

「街は人」---。あらためて気づかされた一日でした。


         みなさん有松へ、ぜひ一度!
         三島のPR大使が、有松のPRでございます!

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「ひとり駅伝」ブログのオマケ
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中央の白い建物が「山車会館」です。

なお、開館は土日祝日のみですので、ご注意を。
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by toukai53 | 2012-10-09 21:34 | 街道よもやま話

偵察? 甲州街道・「台ケ原宿」

d0242207_16511229.jpgなかなか進まなかった日光街道も、とにかくあと一日の地点。
次はそのまま奥州道を行き、その次に考えているのが甲州街道
2012,9/2 たまたま南アルプス方面に行く用事があったもので、帰路 「台ケ原宿」 に寄ってみました。


山梨県北杜市白州町。国道20号線を一つ入ったところに、旧の宿場がありました。
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右は、老舗和菓子店の
金精軒

信玄餅の元祖として有名です。








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こちらも歴史の重み十分な
造り酒屋 「七賢」。


時間を決めて、案内などもしてくれるようです。

このあたりはやはり水が良いんですね。ワインやウィスキー、日本酒の工場が多くあります。
同じ白州町にあのサントリーの工場があり、ここに来る直前、ガイドツアーに参加してきたばかりです。
(それについては、「昭和的日々」ブログに詳しく書きましたので、ぜひご覧ください。お宝ショットあり!
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無料(タダ)を讃える・その4 「サントリー白州工場」







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山梨と長野の県境あたり。
そばの花(?)

猛烈な残暑が続いていますが、高原にはコスモスが咲き始め、秋は確実に近づいているんだなあ、と。
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by toukai53 | 2012-09-02 16:53 | 街道よもやま話

街道、いま昔。その2 「三島」

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われら 「ザ☆楽団ラリアート」 の活動の拠点であり、僕がPR大使をつとめる三島宿。
かつての旧街道が、現在もメインストリートです。当時の建物こそ残っていませんが、良い意味でいにしえを感じさせる素敵な街並みが、東西に延びています。
今も昔も変わらない三島の象徴が、街道沿いに建つ三嶋大社。
門前を行くのは、馬・駕籠からクルマに替わりました。でもその荘厳なたたずまいは、きっと往時のままでしょう。
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三島観光のメインでもある大社は見所いっぱい。
これは、芸能殿。安政の頃のものだそうです。
先日、この舞台で演奏するという栄誉をいただきました。
いにしえの舞台に立つ! 「楽寿の森・音楽祭」


d0242207_7555193.jpg芸能殿裏の鹿園。
「ここの鹿は、『おじぎ!』 って言うと、おじぎするの! 三島っ子なら、みんな知ってます」
三嶋大社で産湯をつかったボーカル・エミーさんの言葉です。
もっとも、
「ここ数年、おじぎさせてないので、最近のことはわからないけど・・」

訪れた際は、ぜひお試しを!
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      なんか色っぽい?鹿さん。




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我らの本拠地・
音楽館プローベ は、まさに旧街道沿い (むかし小中島、いま本町)。
毎年5/5と、11/3は、街道に出てホコ天ライブを開催しています。
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by toukai53 | 2012-06-09 07:45 | 街道よもやま話

街道、いま昔。「原」

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13番、原宿。旧街道にかわり、新幹線・国道1号・東名高速、現代の大動脈が東西を往きます。
そして本日 2012年4月14日、新東名開通。

かつての面影は消えても、雄大な富士と愛鷹の眺めは、当時のままです。
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by toukai53 | 2012-04-14 16:37 | 街道よもやま話

広重は、ほんとに見て描いた? 沼津宿

僕は現在、「三島宿いいものPR大使」 の大役を仰せつかっていますが、出身そのものはお隣の沼津です。
沼津は往時の面影はまったく残っておらず寂しい限りですが、やはり気になる所。
今日も何気に広重の画を眺めていたところ・・・あれえ?
広重は、本当に沼津宿に来て、
これを描いたんだろうか?

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某美術出版社の解説によると・・・ 「沼津 黄昏図」
「夕闇が迫り月も昇り始めた頃、沼津の宿に急ぐ親子連れの巡礼を描いた作品です。猿田彦の面を背にした金毘羅詣の旅人も狩野川沿いの街道を足早に後に続きます。物の哀れの風情は、この絵を傑作の一つにしています。」


沼津付近の旧東海道は、狩野川の (上流から見て) 右側=北側です。ということは、この絵は三島から沼津へ、西を向いて描いたことになります。
時刻は夕方。満月は太陽と正反対の方向なのですから、この時間は当然、東ですよね。レレレ??
昔のお日様は、西から昇って東に?・・バカボンじゃあるまいし。
?????

そういえば、京都だったか岡崎だったか、石の橋脚が木製で描かれている、なんて解説文を見た記憶があります(逆かもしれません)。
たとえば、写生中に雨が降り出し、続きを旅籠で描いてるうちにカン違いした、とか。
たとえば、あくまで「絵」なのだから、写実にこだわらず創作を加えた、とか。
極端、実際には訪れないで描いたとしても、広重・五十三次の価値は変わらないと思っています(写真のない時代だし)。
d0242207_1642118.jpgだから 
善意のアラ探し
鑑賞の楽しみが一つ増えた、といった感じでしょうか。



現在の姿。広重の画は、たぶんこのあたりからだと思います。
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by toukai53 | 2012-04-01 16:42 | 街道よもやま話

ひとり駅伝・1周年

d0242207_1338513.jpg昨年、出場するはずだった佐倉マラソンが大震災のため中止になり、かわりに思い立ったのが、東海道五十三次を走って巡ること。

あれからちょうど1年です。

今日、3月25日は、その佐倉マラソン。
様々な思いを込めてエントリーはすませていたのですが、“本業”の音楽の方の事情で、残念ながら出場は断念しました。


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でも、あらためてジンセイは何が起こるか分からないなあ、と思います。
去年、大会が中止にならなければ、東海道を走ることもなかったはず。


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そうなれば、
「三島宿いいものPR大使」 はなかったし、姫街道を走ることもなかったはずです。

生きているだけで有難い。
まして元気で走れるなんて・・。
不謹慎な僕でも、そんなことを思い続けた1年でした。



「ひとり駅伝」第3弾は、「日光街道」 の予定です。
「日光街道」「奥州街道」と進み、あらためて東北を目指そうと思います。
最近、「東北」のことが少々薄れがちになっていますので。

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ただし、旅立ちの予定が立たないのが現状。
4月中旬、遅くとも大型連休前には走り始めたいのですが・・・さて。
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by toukai53 | 2012-03-25 13:41 | 街道よもやま話

ワンダーランド! 豊川稲荷

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豊川稲荷 といえば有名も有名。でも姫街道沿いにあるとは、最近まで知りませんでした。
3月3日、姫街道最終日に行ったことは 「姫街道」のカテゴリーでお伝えしたわけですが、あまりに面白かったので、もう少し詳しくご紹介。


まず広さに驚きつつ総門を入ると・・・この大鳥居。あれえ?ここはお寺のはず・・・039.gif

d0242207_10405428.jpgそう、正式には 妙厳寺 という曹洞宗のお寺です。帰ってからウィキペディアで調べたところ、「豊川稲荷の『稲荷』とは、境内の鎮守として祀られる 『だき尼天』 のことである。『だき尼天』は、インドの古代民間信仰に由来する仏教の女神であるが、日本では稲荷信仰と習合し、稲荷神と同一視されるに至った」・・・・・よく分かりません042.gif。とにかく、「通称」の方が有名になっちゃったわけですね。

観光的にはメインの「本殿」
手を打っていいのか、迷ってしまいました。


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右奥に進むと 
「千本幟」。
写真家にはおなじみの場所らしく、高級カメラを構える人がたくさんおりました。
ちょっと不気味なムードもあり、暗い時間に一人では歩きたくない所。

途中の大黒様は宝くじに霊験あらたか、なんだと! しかしそれを聞いたのは数時間後、御油の宿で出会った方から。この時は知らずに通り過ぎてしまいました。今年もビンボー脱却は無理か・・。

そして、さらに奥に進んで行ったところ、僕は腰を抜かしそうになりました。
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「霊狐塚」。
ご利益のあった方が、そのお礼にそなえたものだそうです。ボランティアガイドさんによれば、一番小さいもので1体8万円!

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おキツネ軍団の前にある岩。ここがまた???な場所。岩を、皆さん熱心に覗いたり、指をつっこんだりしています。なんだ???。
実は直前、たまたまテレビの旅番組で見たのですが、岩の隙間にお賽銭を挟み込む人がいて、それを見事ゲットするとお金持ちになる、というウワサ。で、ご利益があった人は1年後に倍返しってルール。
岩の隙間をさぐるためでしょうか、回りには小枝や割り箸なんかが落ちていました。

さらっと回っただけでこんな具合。丹念に見ていけば、もっと?な場所があるはず。ここは入場無料だし、ぜったいオススメです。
ところで僕は、この豊川稲荷で2回もお賽銭をあげたのですけれど、ケチな僕には極めて珍しいこと。さてそのご利益はあったか?
ありました!
我らが「ザ☆楽団ラリアート」、いま取り組んでいる「市民でつくる三島の歌」プロジェクト。これがですね、なんとテレビ放送されることになったのです!! キツネに化かされてるんじゃないと思うのですが。

市民でつくる三島の歌・その3 「〇〇〇も来た! 言葉の選考委員会」

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元気で、昭和テイストたっぷりな門前の商店街。

名物の稲荷寿司屋さんも、たくさん。

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ワンダーランドの締めくくりは、不思議な触感の「おきつねバーガー」。 
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by toukai53 | 2012-03-10 09:36 | 街道よもやま話

家康伝説

今週末、姫街道の見附~三方ヶ原を走る予定でしたが、カゼのためダウン。
仕方ないので、ベッドの中でガイドブックなど眺めて、街道のお勉強。

d0242207_1831199.jpg五街道といえば徳川家康。先日お会いした浜松市博物館の学芸員さんも言われてましたけど、徳川家康ほど「伝説」の多い武将はいないそうな。
ちょっと調べただけですが、いろんなのがありますねえ。とくに三方ヶ原合戦からの敗走では、おもしろ伝説があるわあるわ。先日ご紹介した「銭取り」も笑えましたけど、
その1・浜松~気賀~三ケ日 「不思議いっぱい」
極めつけは「味噌」の話。
三方ヶ原の合戦で大敗した家康さん。ようやく浜松城に逃げ帰ります。死の恐怖か、それとも助かった安堵で気が弛んだか、ウ〇コをもらしてしまったそうです。手下の者にそれを見られた家康さん、とっさに「これは、〇ソではない、味噌である


これは伝説ではありませんが、「一富士、二鷹、三なすび」。おめでたい初夢を指すこの言葉も、家康ゆかりなんだって! 家康自身が好きな物をあげたとか、のちの人が天下取りの家康の幸運にあやかろうと、その好物を並べた、とか。知りませんでした。(諸説あり)

人気では信長・秀吉に負けてますけど、家康も調べてみると相当面白そうですね。
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by toukai53 | 2012-02-19 17:22 | 街道よもやま話

お茶の間伝説? 蒲原のお姫様??

d0242207_17534488.jpg「水口さん!」
若い女性に呼び止められました。 いえいえ、業務上の知り合いです。

「ずーっと言おうと思ってたんですけど・・」
え、うそ?告白? 困るなあ、
30才も年下だし・・。
「夏にウチの前、通りましたよね」
おいおい、ストーカー疑惑か? 確かに通りましたけど。
彼女の家は東海道・蒲原宿の、まさしく旧街道沿いです。8/12、34℃の炎天下、ヘロヘロで通過しました。

d0242207_17541721.jpg「ウチ、いま**屋でしょ。でもね、昔は旅籠だったんだって」
ふーん。
「でですね、参勤交代の時、〇〇の殿様に気に入られて、それで〇〇を名乗ることを許されたんだって」

彼女の苗字はまさしく〇〇。〇〇といえば、明治維新の原動力となった雄藩の藩主。
驚きました。「気に入られた」を曲解のうちに邪推し、空想でかきまぜれば、ひょっとして彼女は〇〇の血筋?お姫様? いきなり彼女のお顔に、高貴な光が差した気がします。

これは埋もれた歴史の大発見かもしれない。古文書とか家系図があれば言葉巧みに奪い取り、「鑑定団」で売り飛ばすか。しめしめ・・。
ヨコシマな考えが胸いっぱいに広がる僕に彼女は、きっぱり言い切りました。
「証拠は何もありません!」

・・・・・・・・・・

d0242207_18111318.jpgまあね、士農工商の時代のことだし、去年の五十三次の旅で、殿様が泊まるのは旅籠じゃなくて本陣だ、ということも学びました。ですけど、こんな話がお茶の間や食卓で交わされるってだけで、ロマンがあると思いませんか。やっぱ旧街道はファンタジー、お宝話がザクザクです。



注) 写真と彼女の家は、まったく関係ありません。
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by toukai53 | 2012-01-15 17:42 | 街道よもやま話