その19・関~坂下~土山~水口~石部 「鈴鹿を越えて」

f0211837_1916227.jpg11月12日。
関宿は雨上がり快晴の朝。歴史の家並みは、しっとり静寂の時でした。

ところで「せきのやま」って言葉がありますね。「ここまでで精一杯」みたいな意味の。
その「せき」って、ここ「関宿」のことなんだと。「やま」は、後ろに控えるあの鈴鹿の山・・・。
さあ、西の難所・鈴鹿峠越えです。
(後日記:関宿にお住まいの方から、「山」は鈴鹿ではなく、「山車」のこととの指摘がありました。詳しくは、コメントをごらんください。)

3㎞ほど緩やかな坂を進んだ所に 坂下宿・鈴鹿馬子唄会館。 

f0211837_1917107.jpg館長の川内さん。
「鈴鹿馬子唄」について、いろいろ聞かせていただきました。へえ~と思ったのは、同じ唄なのに、こちら三重県側と、峠の向こうの滋賀・土山では伴奏が異なるっ、て話。こちらは鈴。あちらは尺八。1曲で2アレンジ。われら「楽団ラリアート」のアレンジ担当・ハンセン君に嫌味たっぷりに聞かせてやろうと思いました。

宝永の世にはすでにあったというこの歌を後世に伝えようと、現在25名の方がこの会館で練習に励んでいるそうです。


実は、10/8の「東海道シンポジウム」で、坂下地区コミュニティ会長の川北さんと知り合い、「ぜひ寄って。僕がおらんでもスタッフに言うとくから」
非常勤の川北会長は残念ながらお留守でしたが、いつかお会いできるでしょう・・たぶん・・きっと・・・。

f0211837_19192759.jpg

途中、ハイキング道に迷い込んだりしつつも、どうにかこうにか鈴鹿峠をクリア!

これは、「追いはぎ」伝説もある鏡岩から見た、現代の国道1号線。


さあ、滋賀県に入ります。


峠道から国道に合流。僕を追い越してったワゴン車が、50m先で急停車。飛び出して来た男性が、手を振っています。f0211837_1921122.jpg
ウソ! さっきの「馬子唄会館」でお会いできなかった川北会長じゃありませんか!
館長から連絡を受け、まだその辺でウロウロしてるだろうから、と追いかけてきてくれたのです!! 国道を行ったり来たりして、僕を探してくれたとのこと。嬉しかったなあ・・・。たった一度、お会いしただけなのに・・。

自称「五十三次オタク」の会長。年に一度のシンポジウムでのお楽しみが、「追いはぎ」。鈴鹿峠の伝説のシャレなのですが、出席された他の宿の方のハッピを頂戴するんだって。現在、15着ゲット。先週の関宿・街道まつりではそのハッピで行列したそうです。

f0211837_19213143.jpg広重も描いてますが、当時の坂下宿には茶店が4軒。会長は、その四軒(しけん)茶屋のうちの1軒、「棒屋」の末裔とのこと。今でも本名ではなく、「棒屋のえいちゃん」と呼ばれているそうです。


会長から、お土産にいただいた鈴。今回の旅の最後まで、ザックの中でチリンチリン、良い音を奏でてくれました。



f0211837_19311797.jpg田村神社を見学して、土山宿。
古い家並みもさることながら、驚いたのは、出会う子供たちがみんな 「こんにちわ!」 と元気に挨拶してくれること。良いですね、こういうの!
今日はこれから地元・三島の ラジオ・
ボイスキュー
 に電話出演。生放送まで1時間以上あるけれど、この土山からに決めました。

  本陣。東海道に残る3つの本陣のうちの一つ。


f0211837_1936405.jpg東海道伝馬館の前で声をかけてくれた藤田さん。土山スポーツ少年団バレーボール部監督。
小6の娘さんに、来年中学に入ったら何部に?と聞いたところ、迷わず「バレー部!」。
藤田さんのお宅は、お父さんも、おじいちゃんも皆バレー部の、バレーボール一家だそうです。

伝馬館は、絶対にオススメの3重丸です。築150年の建物にくわえ、多種多彩、びっくりするほどの展示物。
なのに無料! タダ!!

f0211837_19371390.jpg

熱のこもった解説をしていただいたガイドさん。
あとで伺ったら、さっきの藤田さんのお母さん(おばあちゃん)だって!





f0211837_2050349.jpg12時45分、携帯が鳴りました。ボイスキュー・小坂真智子さんの
「三島は晴れてます! そちらはどうですか?」
マッチーの声はいいなあ。明るい気持ちにしてくれます。
こっちも快晴です、旧東海道は名古屋から南下して鈴鹿を越えるのがルート、その鈴鹿をさっき越えて・・・・そのあと何をしゃべったか、例によって記憶がアヤフヤです。生放送、アドリブに弱いベテラン・・・。

とにかく5分間の出演を終え、電話を切ったところ、間髪をいれずまた着信。我ら「ラリアート」のボーカル・エミーさんです。「聞いてたよー!」
緊張して、うまく喋れなかったと言ったら
「うまく喋れないのはいつものことでしょ。ちゃんとコトバは聞き取れたから、上出来上出来!」
・・・喜んでいいものやら・・・。でもいつもエミーさんには、こんな感じでエネルギーをもらっています。

ともあれ、三島宿の誇る美女お二人と連チャンで電話とは・・・なんたる幸せ!


f0211837_19424851.jpg土山宿から約10㎞走って、
水口宿。 僕はミズグチ、こちらはミナクチ。でも同じ漢字のヨシミで、ずーっと楽しみにしてました。

水口は、宿場であると同時に城下町。

水口城。櫓は復元、石垣はそのままです。

ここでも、シンポジウムで知り合った方を、お訪ねする予定です。「来たら飯くらい食わすから・・・」
聞けば本業はお寿司屋さん! ここは思い切り甘えようと・・・。
f0211837_1944212.jpg探し当てたお店を前にして、仰天! たしかに「寿司」ですけど、婚礼も行なう立派も立派な寿司割烹の有名店だったのです。

「や満平」さん。
創業文久3年! 

当時はうどん屋さん。
「龍馬が、食べたかも」と言ったら、
「そうやな・・」 と、ニコッ!

ご主人・小坂堅氏さんと、店を切り盛りする美しい娘さん。

小坂さんは、元・町会議員。水口城の再建にも尽力されたそうです。
堀の水は、どこからも引いてない湧き水。江戸の築城以来、一度も枯れてない、なんていう貴重なお話も聞かせてくださいました。
f0211837_19452253.jpg
ご馳走になったお寿司。タネも大きく、見るからに美味しそうでしょ! 緊張して撮り忘れましたが、うなぎ入りの茶碗むしも絶品でした!(僕は、茶碗むしフリーク)。




f0211837_19455463.jpgさらに、「晩にお食べ」と、巻き寿司をお土産にいただきました。ご主人みずから僕のために(!)巻いてくれたそうです。名産の干ぴょうを使った巻き寿司。心に染み入る美味しさでした。



今日の一日、本当に 嬉しいことの連続 でした。
信じられない思い・・。
あまりの嬉しさに、なかなか眠れませんでした。

    ・・・・・・・・・・・・・

11月13日。肌寒い朝7時。今日から、長袖のランシャツです。

f0211837_19464444.jpg上は天井川というレトロなトンネルを抜けて、石部宿。

予定では、今日はここまで。でも昨日の喜びが、まだ全身に満ちています。もう少し走りたくなりました。
JR手原駅まで進むことににします。

f0211837_19475252.jpg




        シンボル。旧和中散本舗の重厚な建物。



今回の走行距離/約45㎞
(12日/26㎞、13日/19㎞) 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

専用ブログのおまけ写真

どちらもデカイ!!

d0242207_21243953.jpg
鈴鹿峠のてっぺんにある 
「万人講大石灯篭」。

高さ 5.5メートル!

こんな難所の頂に、このような巨大な物があろうとは!
知っててもビックリしました。


d0242207_21281231.jpg
水口宿と石部宿の間にある 
「横田の渡し・大常夜灯」。

高さ 10.5メートル!

日本一ともいわれる大きさです。これは目立ったことでしょうね!
[PR]
by toukai53 | 2011-11-14 21:22 | 旧東海道
<< 中日新聞・岡崎 街道に、美味いものあり。その2... >>